Wikipediaの「思考」を思考する(1)
面白い記事なので
意味としての思考
- 広義には「心が動くこと」
- 生きている人間は常に何かしらについて思考している
- 狭義には「何らかの目標達成や問題解決のために行う一連の情報処理」
- 思考が使う「情報」とは、記憶の中に分布するホログラム
- 思考は、組織化された外部情報を成分要素とする内的な「シミュレーション」と定義される
- これによって人間は様々な予測を得る
- しかし、その予想精度には、精確で豊富かつそれらが有機的に繋がった情報(知識)を元に精確なモデルを構築し、それをさらに精確なシミュレーション(思考)に掛ける必要がある
- 思考は一連の行動における要素のうちの1つ
- 外部に向けた行動は止まっているため
- 思考は言語、イメージなど様々な断片的なものを含む情報処理
- 瞬間的な何かの思いつきなどを継続して考えれば思考になり、継続させたくないという意思が働けば雑念になる
思考の本質(ライル氏による)
- 必ず新奇な事象を含む
- 状況に敏感に反応し、修正や新しいルーチンを作り出す
- 目的のため多様なルーチンを用いる
- 試行錯誤と見直しを繰り返すため、必ずしも合理的、正当とは言いがたい
- 過去に学習で得たルーチンを一般化し別の状況に適合できる
- 階層的であり、背景に期待や疑いなどが介在する
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- 思考の過程とは「成功への道筋が存在しない中で、暫定的、実験的、懐疑的なさまざまな糸口らしきものを探し、失敗にも多く行き当たりながら思索を進めるもの」としている
人間の思考に存在する2つのモード
- 対称モードと非対象モードが混合する、いわゆる複論理的構造 (bi-logical structure) を持っている
- 非対象モード(非均質モード)とは純粋理論に相当する
- それに対し対称モードとは本来対称と取らないニ項(例えば「全体」と「部分」、「質」と「量」など)を対称的に捉え、それらを無意識に圧縮や置き換え、時間性の無視、相互矛盾の無視、外的と内的の取り替えなどを加える
深すぎるので続く